2023年5月29日月曜日

答えの出し方を変えろ。

 なかなかどうして、トレーニングレベルが上がらないタイキ。
先日はトクトクと奴に話をした。

タイキ。9x9はいくつだ?
- 81です。
今お前は反射的に九九 81と答えた。違うか?
- そうです。
お前の練習も同じだ。反射的と言うか、いつも通り同じパターンで練習を行っているように見える。それ自体は悪いことではない。お前が練習に対する努力がルーチンワーク化出来ていると捉えることもできるからだ。
ただ、その一方で今のパターンではなかなか成果が上がらないことも事実だ。分かるか?
- そう思います。

では、9x5+9x4は?
- ・・・81です。
最後に、9x10-9は?
ー ・・81です。
9x9はいくつかを聞かれたときよりも答えに時間がかかったのは何でだ?
- 少し頭の中で計算したからです。
つまり、反射的に答えを出したのではなくて、意識的に計算をして答えを出した。
コーチが伝えたいのはそういったことだ。日々の練習を反射的に行うのではなく、意識的に行うことがお前には重要だと思う。
具体的に言えば、16x100 1:30をやるとしよう。お前は何秒で泳ごうと思って練習するな?
- はい。そうです。
それが反射的な練習パターンだとする。例えば最初の4本はイーブンで泳ぐ、次の4本はネガティブで泳ぐ、次はターンとドルフィンにフォーカスして、そして最後の4本は100のレースパターンを想定して泳ぐ。
ただ16回頑張って泳ごうとする練習とは明らかに違う練習になる。
出た答えがタイムだとしよう。タイムは変わらないかもしれないが、計算方法が違う。
つまり練習へのアプローチが違うってことだ。
出したタイムが同じでも意味は異なる。分かるか?
- なんとなくですが、分かります。
そうか、なんとなくでも充分だ。
それを実践していくうちに分かるようになってくる。

答えの出し方を変えるということは、努力の仕方を変えるってこと。
努力の抽斗を増やしてあげることもコーチの仕事ってもんだ。


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