予備面接

 昨日、京都からコーチが来てくれた。
大阪の水泳仲間に紹介してもらってね。サトルやキバより年齢がちょっと上だけど、即戦力として働けそうな奴だった。

やっぱ、近畿圏は入水数が多いよね。そいつは週40本くらいだと。アテナは20～24時間なのでほぼ倍だよね。前に働いてもらっていたタムも36本くらいだって言ってたもんなぁ。
もちろん、ソレ以外に事務処理やその他の周辺業務もあるわけで。
彼は朝練もやっているそうで、朝6時から夜は速くて10時。月末になると日付が超えることもあるんだそうだ。まぁ、全て本当かどうかは分からないけど、なかなかどうしてだよね。

いっちゃんもミミやインター時代はマシンのように入水してたもんなぁ。
当時40代だったあのいっちゃんですら、身体がキチイって漏らしていたもん。
トヨも土曜日は6時間入水で、ボロボロになるって言ってた。
まぁそれぞれのクラブで経営方針というか、スッタフへの待遇はそれぞれなので、それについて肯定もしなければ、否定もする気はないんだけどね。

で、その彼にアテナで働いてみないかって話しをさせてもらった。そのためにわざわざ京都から車を走らせて来てくれたって訳だ。
どうかなぁ～？選手への思いやりというか愛情が強すぎるんだよね。本人も言っていたけど今の会社への未練は全く無いそうだけど、担当している選手を裏切るようなことは出来ないって。それもシーズンが始まったばかりで、チームビルディングを行って、さぁ！今シーズンも頑張ろうぜ！！ってタイミングで、「じゃ、オレ他のクラブに行くんで・・」とは言えないみたいなことを言ってた。まぁね。オレにも経験があるから気持ちは分かる。
彼に伝えたのは、「どのタイミングで辞めようが、選手とは離れ離れになるんだから、心に血は流れるぜ。」

1ヶ月位考える時間が欲しいとさ。我思うに、半々ってより7割がた残るんじゃねぇかな。
仮に来てくれても3月までは今のところでやらせてくれって言うと思う。
アテナ的には今すぐにでも来てほしいので、4月までは待てないというか、心に血を流してでも来たい！って思ってくれるくらいじゃないと。って思ったりする。
ただ、選手に力をいれていないクラブあるあるなんだけど、30名弱の選手育成クラスを一人でやってんだって。小学生から高校生まで。自分がいなくなったらそのクラブの選手コースが無くなるんじゃないか？って不安もあると思う。
オレも前のクラブで退職したい旨を伝えた時に、当時の部長に言われたからさ。
「お前がいなくなったら、選手クラスは廃止する」って。まぁ、オレが辞めた後も選手クラスは存続したんだけど、数年後にクラブ自体が閉鎖になっちった。

声をかけた以上、彼の言うように1ヶ月は答えを待つ。他をあたることはしない。
失礼だからね。
ただ、予備面接なので履歴書も提出してもらっていなければ、待遇面も伝えていない。
だから今の段階では彼が決断しても、条件面で折り合いがつかない場合もある。